イエローカードとレッドカードの違いとは? 警告と退場のルールを完全解説

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サッカーの試合中、審判が胸ポケットから取り出す鮮やかなカード。

それは単なる警告の印ではなく、試合の流れを劇的に変え、時には戦術そのものを崩壊させるほどの重みを持っています。

今回は、イエローカードとレッドカードの基準について、初心者の方には分かりやすく、経験者の方にはルール改正の背景を含めた深い視点で解説します。

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イエローカード(警告):規律を守るための「黄色信号」

イエローカードは、競技者が反スポーツ的行為を行った際に示される「警告」です。

一度出されただけでは退場にはなりませんが、同じ試合で2枚累積するとレッドカード(退場)となります。

主な対象となる行為

  • 反スポーツ的行為: 相手を欺くシミュレーションや、危険なタックル。
  • 言葉や行動による異議: 審判の判定に対して、過度に不満を示すこと。
  • 遅延行為: 勝利しているチームが時間を稼ぐために、フリーキックやスローインをわざと遅らせる行為。
  • 距離不足: コーナーキックやフリーキックの際、規定の距離(9.15m)を離れないこと。

【経験者へのポイント:タクティカル・ファウル】

カウンターアタックを阻止するためにわざとファウルを犯す「戦術的ファウル」は、ボールへの正当なチャレンジであっても「相手の有望な攻撃の阻止(SPA)」としてイエローカードの対象となります。

 

 

レッドカード(退場):即座にピッチを去る「赤信号」

レッドカードは、極めて悪質なプレーや、決定的な得点機会を不正に阻止した場合に示されます。

提示された選手は即座に退場となり、その試合の残り時間を人数が少ない状態で戦わなければなりません。

また、原則として次戦以降の出場停止処分が科されます。

主な対象となる行為

  • 著しく不正なプレー: 相手の安全を脅かすような、過剰な力を用いたタックル。
  • 乱暴な行為: ボールに関係のない場所での打撃や押し倒し、唾を吐きかけるなどの行為。
  • ハンドによる得点阻止: ゴールライン際で手を使ってシュートを防ぐ行為。
  • 暴言: 審判や相手、観客に対して侮辱的な言葉やジェスチャーを用いること。

 

 

経験者なら知っておきたい「DOGSO(ドグソ)」

現代サッカーで最も議論を呼ぶのが、この「DOGSO(Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity)」、日本語で「決定的な得点機会の阻止」というルールです。

以下の4条件が揃っている場面でファウルを犯すと、一発退場の対象となります。

  • ゴールまでの距離: ゴールに近いこと。
  • プレーの方向: 全体的に相手ゴールに向かっていること。
  • ボールをコントロールできる可能性: そのまま行けばボールを保持できていたこと。
  • 守備側の位置: 反則を犯した選手以外に、カバーできるディフェンダーがいないこと。

 

 

「三重罰」の緩和について

以前は「ペナルティエリア内でのDOGSO」は、「PK+退場+次戦出場停止」という非常に重い罰(三重罰)が科されていました。

しかし現在は、「ボールを奪いに行こうとした正当なチャレンジ」であれば、赤ではなく「黄(イエロー)」に軽減されるという運用が一般的です。

ただし、手で引っ張る、突き倒す、ボールに関係なく足を蹴るといった行為は、エリア内であっても依然としてレッドカードの対象です。

警告・退場判定の裏側

審判はカードを出す際、単に「当たったかどうか」だけでなく、プレーの「スピード」「強度」「足の裏が見えているか」「接触部位」を瞬時に見極めています。

近年はVARの導入により、静止画で「足首に深く入っている」ことが確認され、現場でのイエローカードがレッドカードへ格上げされるケースも増えています。

選手の情熱と、競技者の安全を守るルールのバランスが、この2枚のカードには凝縮されているのです。

この記事を書いた人
golazo

国内外のサッカーを長年追い続けるサッカーファン。
Jリーグ、海外リーグ、代表戦から学生サッカーまで幅広く観戦し、 独自の視点で試合や選手の魅力を伝えています。

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