アドバンテージとは?なぜ笛を吹かない?適用条件と戻しのルールを解説

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サッカーの試合中、明らかなファウルがあったにもかかわらず、審判が笛を吹かずに「プレーオン!」と叫びながら両手を前に突き出す場面を見たことはありませんか?

これは「アドバンテージ」と呼ばれる、サッカーの流動性と公平性を両立させるための非常に重要なルールです。

今回は、この「審判の粋な計らい」とも言えるアドバンテージについて、初心者の方にはその仕組みを、経験者の方にはジャッジの裏側にある基準を詳しく解説します。

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アドバンテージの本質とは?

アドバンテージを一言で表すと、「反則を犯した側が得をしないようにするためのルール」です。

通常、ファウルがあれば試合はストップし、被害を受けたチームにフリーキックが与えられます。

しかし、もしファウルを受けた直後にそのままプレーを続けた方が、フリーキックを蹴るよりも点を取りそうな「有利(アドバンテージ)」な状況だったらどうでしょうか?

ここで試合を止めてしまうと、かえって反則を犯したチームを助けることになってしまいます。

そのため、審判はあえて笛を吹かず、攻撃の勢いを止めない判断を下すのです。

 

 

審判はどうやって判断しているのか?

審判がアドバンテージを適用するかどうかを決める際、主に以下の「4つの要素」を瞬時に考慮しています。

  • 反則の深刻さ: 退場に値するような悪質なプレー(著しく不正なプレー)の場合、基本的には即座に試合を止めて安全を確保します。
  • 反則が起きた場所: 相手ゴールに近いほど、アドバンテージを適用する価値が高まります。
  • 即座に攻撃できる可能性: ボールを保持し続け、決定的なチャンスに繋がる状況かどうか。
  • 試合の雰囲気: 荒れた試合展開では、流れを優先するよりも一度止めて落ち着かせることが優先される場合もあります。

 

 

「やっぱりファウル!」になるケース(見極め期間)

審判が両手を突き出した後、数秒経ってから結局「ピッ!」と笛を吹くことがあります。

これは、アドバンテージを適用しようとしたものの、結果的に有利にならなかった場合に「元のファウル地点まで戻ってリスタートする」という処置です。

【経験者へのポイント:見極めの秒数】

審判がアドバンテージの成否を見極める時間は、一般的に「2〜3秒以内」とされています。

この間にボールを奪い返されたり、パスがズレたりした場合は、プレーを巻き戻してフリーキックを与えます。

逆に、シュートを打ったが外れたという場合は「有利な機会は完了した」とみなされ、プレーの巻き戻しは行われません。

 

 

後から出されるイエローカード

アドバンテージを適用してプレーを続行させたからといって、犯した罪が消えるわけではありません。

審判は、次にボールが外に出るなどの「プレーが停止したタイミング」で、反則を犯した選手を呼び止め、イエローカードやレッドカードを提示します。

ただし、一点注意が必要なのが*DOGSO(決定的な得点機会の阻止)」との兼ね合いです。

本来なら一発退場(レッド)となるような場面でも、アドバンテージを適用してそのままゴールが決まった場合、その選手の罰則は「警告(イエロー)」に軽減されることがあります。

これは「得点機会を阻止しようとしたが、結局ゴールになったので、最悪の事態は免れた」と解釈されるためです。

 

 

まとめ

アドバンテージは、サッカーというスポーツが持つ「スピード感」と「美しさ」を損なわないための素晴らしい知恵です。

観戦中に審判が手を広げたら、「今は攻撃側にとって大チャンスなんだ!」とワクワクしながら見守ってみてください。

審判と選手が阿吽の呼吸でプレーを繋ぐ瞬間こそ、サッカーの醍醐味が詰まっています。

この記事を書いた人
golazo

国内外のサッカーを長年追い続けるサッカーファン。
Jリーグ、海外リーグ、代表戦から学生サッカーまで幅広く観戦し、 独自の視点で試合や選手の魅力を伝えています。

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