クリスタル・パレス:イングランドの歴史と主な所属選手

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https://www.youtube.com/watch?v=rUFPagv3E9c

 

クリスタル・パレスFCは、イングランドのプレミアリーグに所属するサッカークラブです。

青と赤の縦縞ユニフォームをまとい、「イーグルス(鷲)」の愛称で親しまれています。

1905年の創設以来、昇格と降格を繰り返しながら、ファンの熱狂的な支持を集めてきました。

2025年現在、FAカップ初優勝を果たしたばかりのクラブとして、欧州大会への挑戦も控えています。

本記事では、クラブの歴史を振り返り、主な所属選手を紹介します。

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創設と初期の挑戦:アマチュアからプロへ(1905年~1950年代)

クリスタル・パレスの歴史は、1861年に遡るアマチュアチームに起源を持ちますが、プロクラブとして正式に設立されたのは1905年9月10日です。

ロンドン南部のクリスタル・パレス展示場を本拠地とし、サザンリーグに参戦。

初年度の1905-06シーズンでチャンピオンとなり、ファーストディビジョン(現プレミアリーグの前身)へ昇格を果たします。

1907年にはニューカッスル・ユナイテッドを1-0で破るFAカップの番狂わせを起こし、注目を集めました。

第一次世界大戦中はヘルン・ヒル・ベロドロームやネストを転々とする苦難の時代を過ごします。

1917年にクロイドン・コモンが解散した後、ネストを本拠地としました。

1920年にフットボールリーグに加盟し、サードディビジョンの初代チャンピオンとしてセカンドディビジョンへ昇格。

1924年にはセルハスト・パークを新設し、現在もここで試合を続けています。

しかし、1924年にサードディビジョン・サウスへ降格し、戦前は昇格争いを繰り返すも、成功には至りませんでした。

第二次世界大戦中はウォータイムリーグで2度の優勝を飾りますが、戦後は低迷。

1957-58シーズンに新設のフォースディビジョンに置かれ、再建の道を歩み始めます。

黄金の昇格ラッシュとトップフライトの興隆(1960年代~1980年代)

1960年代は復活の時代です。

1960-61シーズンにアーサー・ロウ監督の下でフォースディビジョンを制し昇格。

1962年にはレアル・マドリードとの親善試合で3-4の惜敗を収め、国際的な名を馳せます。

ディック・グラハムとバート・ヘッドの指揮で1963-64と1968-69に連続昇格を果たし、1969年にファーストディビジョンへ到達。

1972-73シーズンにはマンチェスター・ユナイテッドを5-0で破る快勝を挙げますが、1973年に降格。

1974年にはサードディビジョンまで落ち込みます。

マールカム・アリソン監督はチームカラー(赤と青の縞模様)とニックネームを「イーグルス」に変更。

テリー・ベナブルズの下で1976-77と1978-79に昇格を果たし、「80年代のチーム」と称賛されました。

しかし、財政難で1980-81に再び降格します。

1984年にスティーブ・コッペル監督が就任すると、再建が進みます。

1988-89にプレーオフ勝利でファーストディビジョン昇格。

1990年のFAカップ決勝ではマンチェスター・ユナイテッドと3-3の激戦の末、延長で0-1敗退。

 

 

1990-91シーズンには3位とクラブ最高位を記録し、フルメンバーズカップを1991年に制覇します。

1992-93にプレミアリーグ創設メンバーとなりますが、降格を喫します。

ヨーヨー時代と財政危機:不屈の闘い(1990年代~2010年代初頭)

1990年代は不安定な「ヨーヨー」時代。

1993-94にアラン・スミス監督でファーストディビジョンを制覇し昇格するも、1994-95に降格。

1997年にプレーオフで昇格し、1998年に再降格。1999年にオーナーのマーク・ゴールドバーグの失敗で破産寸前となり、管理下に入ります。

スティーブ・コッペルが再監督に就任。

2000年にシモン・ジョーダンが買収し、プレミアリーグ昇格(2004)を果たしますが、2005年に降格。

2010年に再び管理下入り、10ポイント減点を受けますが、生き残ります。

同年、CPFC 2010コンソーシアム(スティーブ・パリッシュら)が買収し、セルハスト・パークの所有権も確保。

ダグイー・フリードマンとイアン・ホロウェイの指導で、2013年にプレーオフ決勝でワトフォードを1-0で破り、昇格を決めます。

現代の安定と初の栄冠:プレミアリーグ定着(2013年~)

2013年以降、クリスタル・パレスはプレミアリーグで13シーズン連続在籍を達成。

トニー・プーリス監督が2013-14に残留を果たし、アラン・パーデュー、フランク・デ・ブール、パトリック・ビエイラ、ロイ・ホジソンらが指揮を執ります。

2024-25シーズンはオリバー・グラスナー監督の下、プレミアリーグ12位(13勝14分11敗、53ポイント)で終了。

FAカップではアストン・ビラを3-0で破り準決勝進出、決勝で勝利しクラブ史上初のタイトルを獲得。

 

 

EFLカップでは3回戦敗退。オフにはマイケル・オリゼがバイエルン・ミュンヘンへクラブ記録の5,080万ポンドで移籍。

2025年夏、ウディ・ジョンソンがステークを取得し、所有構造が変わります。

セルハスト・パークの拡張計画(4万人収容)も進行中です。

主な所属選手:過去と現在のレジェンド

クリスタル・パレスの選手たちは、情熱と創造性でファンを魅了します。

以下に主な人物を挙げます。

過去のレジェンド

イアン・ライト(FW、1985-1991)

通算118ゴール。

1990年FAカップ決勝得点者。

殿堂級のストライカー。

 

マーク・ブライト(FW、1986-1991, 1998-2001)

ライトとのコンビで活躍。

通算106ゴール。

 

スティーブ・コッペル(MF、1972-1982)

監督としても成功。

イングランド代表。

 

ジョン・スペローニ(GK、2004-2019)

クラブ最多出場記録保持者(381試合)。

 

アンディ・ジョンソン(FW、2002-2007)

プレミア昇格に貢献、通算88ゴール。

 

現在のスター

エベレチ・エゼ(MF、2020-2025)

創造的なドリブラー。

2025年夏にアーセナルへ6,750万ポンド移籍。

 

 

マルク・ゲイ(DF、2017-)

キャプテン。

イングランド代表、堅守の要。

 

ダニエル・ムニョス(DF、2024-)

コロンビア代表。

FAカップで2ゴール。

 

https://www.youtube.com/watch?v=UCH0HsN-S54

 

ウィルフリッド・ザハ(FW、2010-2013, 2014-2023)

アイコン選手。

通算131ゴール。

 

 

イェレミ・ピノ(MF、2025-)

ビジャレアルから新加入。

スペイン代表の若手有望株。

 

 

ジャスティン・デベニー(MF、2023-)

FAカップ準々決勝得点者。

 

ディーン・ヘンダーソン(GK、2023-)

安定したセーブで守護神。

 

 

これらの選手が、クラブの精神を体現します。

ゲイのディフェンスと新加入のピノが鍵です。

まとめ

クリスタル・パレスは、財政危機や降格の試練を乗り越え、FAカップ初優勝という歴史的快挙を成し遂げました。

プレミアリーグ13年連続在籍、欧州進出は、ファン「ホルス・ファミリー」の支えによるものです。

セルハスト・パークの声援が、新たな伝説を生むでしょう。

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