ボローニャFC(Bologna Football Club 1909)は、イタリアのエミリア・ロマーニャ州ボローニャを拠点とするプロサッカークラブで、イタリアサッカーの歴史において重要な役割を果たしてきました。
1909年に創設され、セリエAの初代メンバーとして知られるこのクラブは、7度のリーグ優勝を誇り、イタリアで6番目に成功したチームとされています。
ここでは、ボローニャFCの歴史と、その輝かしい過去を支えた主な選手たちについて詳しく紹介します。
創設と初期の成功
ボローニャFCは1909年10月3日、オーストリア出身のエミリオ・アルンシュタインによって設立されました。
彼はウィーンとプラハの大学時代にサッカーに魅了され、ボローニャで情熱を共有する仲間を集めてクラブを立ち上げました。
初代会長にはスイスのルイ・ラウフが就任し、カルロ・サンドーニがスポンサー兼ゼネラルマネージャーを務めました。
1910年3月20日、クラブは初の公式試合をヴィルトゥスと戦い、以来イタリアサッカーの一翼を担う存在となりました。
第一次世界大戦後、ボローニャは成功を収め始めます。
1924-25シーズンには北部リーグと全国リーグの初優勝を達成し、ジェノアCFCとの激しい決勝戦を制しました。
この勝利はクラブの基盤を固め、1928-29シーズンには2度目のリーグ優勝を飾り、翌年から始まるセリエAへの移行期に名を馳せました。
特に1930年代は黄金時代で、1935-36、1936-37、1938-39、1940-41と4度のリーグ制覇を達成し、イタリアサッカーの強豪としての地位を確立しました。
戦後の浮沈と1964年の復活
第二次世界大戦後、ボローニャの勢いは衰えました。
1950年代から60年代にかけては、リーグ戦で4位から6位をさまよう時期が続き、かつての輝きを取り戻すのは困難でした。
しかし、1963-64シーズンに奇跡的な復活を遂げます。
このシーズン、クラブは7度目のセリエA優勝を果たし、現在に至るまでこれが最後のリーグタイトルとなっています。
この成功は、ジャコモ・ブルガレッリやハラルド・ニールセンといった選手たちの活躍によるものでした。
1970年代にはコッパ・イタリアを2度(1970年、1974年)制覇し、一定の成功を維持しましたが、1980年代以降は低迷期に突入します。
1981-82シーズンにはセリエAから降格し、その後も昇降格を繰り返す不安定な時期が続きました。
2000年代初頭から2010年代にかけては財政難によるオーナー交代が相次ぎ、クラブは苦境に立たされました。
しかし、2014年にカナダ人実業家ジョーイ・サプト率いるコンソーシアムが買収し、経営が安定。
2015-16シーズンにセリエA復帰を果たすと、徐々に競争力を取り戻しました。
近年の躍進と国際舞台
2020年代に入り、ボローニャは再び注目を集めています。
2023-24シーズンには5位でフィニッシュし、UEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得。
2024-25シーズンも上位争いを演じており、クラブ史上初の欧州制覇を目指しています。
監督ヴィンチェンツォ・イタリアーノのもと、若手とベテランの融合が功を奏し、安定したパフォーマンスを見せています。
主な所属選手
ボローニャの歴史を彩った選手たちの中から、特に印象的な人物を紹介します。
ジャコモ・ブルガレッリ(Giacomo Bulgarelli)
ボローニャの象徴的存在で、1959年から1975年までクラブに在籍。
通算488試合に出場し、クラブ最多出場記録を保持しています。
1963-64シーズンのリーグ優勝に大きく貢献し、中盤の司令塔として活躍。イタリア代表としても19キャップを記録しました。
アンジェロ・スキアヴィオ(Angelo Schiavio)
1920年代から30年代にかけてのスター選手で、4度のリーグ優勝に貢献し、1934年のワールドカップではイタリア代表として優勝を飾りました。
彼の決定力はクラブの黄金時代を支えました。
ハラルド・ニールセン(Harald Nielsen)
デンマーク出身のストライカーで、1961年に加入。
1963-64シーズンのリーグ優勝に貢献し、そのシーズンのセリエA得点王に輝きました。
卓越した得点感覚で知られ、デンマークサッカー史でも屈指の選手とされています。
ロベルト・バッジョ(Roberto Baggio)
1990年代のイタリアサッカー界の象徴。
1997-98シーズンにボローニャでプレーし、22ゴールを挙げてチームを牽引しました。
短期間ながらその技術とカリスマ性でファンの心を掴みました。
カルロ・レグッツォーニ(Carlo Reguzzoni)
1930年代から40年代の攻撃的ミッドフィールダーです。
黄金時代の立役者の一人です。
リッカルド・オルソリーニ(Riccardo Orsolini)
現代のボローニャを代表する選手で、2019年から在籍。
2024-25シーズン時点でチームの主力ウインガーとして活躍し、得点とアシストで貢献しています。
スタジアムとサポーター
ボローニャは1927年以来、スタディオ・レナート・ダッラーラをホームスタジアムとしています。
約3万6千人を収容可能なこのスタジアムは、セリエAで10番目に大きい施設です。
サポーターは「ロッソブル(Rossoblù)」と呼ばれ、赤と青のクラブカラーを誇りに思います。
熱狂的な応援で知られ、特に地元ライバルのパルマやモデナとの試合ではスタジアムが一体となります。
未来への展望
ボローニャFCは、歴史的な成功と近年の復調を背景に、さらなる飛躍を目指しています。
若手育成にも力を入れ、ニコロ・カンビアージやトンマーゾ・ポベガといった有望株が台頭。
欧州での成功と8度目のリーグ優勝を目標に、クラブは新たな歴史を刻もうとしています。
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