エンソ・フェルナンデス:アルゼンチン

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エンソ・フェルナンデスは、アルゼンチン出身のMFで、豊富な運動量と正確なパスセンスを併せ持つ攻守両面型の中盤選手です。

守備的なポジションから出発しながらも、年を追うごとにボックス・トゥ・ボックスの万能型MFへと役割を広げてきました。

2022年のFIFAワールドカップ優勝を22歳未満で経験し、その後もイングランド史上最高額での移籍や複数の国際タイトル獲得を重ね、若くしてキャリアの主要な節目を駆け抜けてきた選手です。

リーベル・プレートでの下積み時代とレンタル移籍

アルゼンチン・サン・マルティン出身のフェルナンデスは、5歳のときにCAリーベル・プレートの下部組織に加入しました。

2019年1月27日のパトロナート戦で初めてトップチームのベンチ入りを果たし、2020年3月5日にはコパ・リベルタドーレスのLDUキト戦でトップチームデビューを飾ります。

しかし当時のマルセロ・ガジャルド監督のもとでは出場機会を得られず、2020年8月にデフェンサ・イ・フスティシアへレンタル移籍しました。

国内では無名クラブへの「格下げ」と受け止められましたが、このレンタル先でコパ・スダメリカーナ2020とレコパ・スダメリカーナ2021の2冠を経験し、下積み期間を実績に変えていきます。

復帰と飛躍、そして初の海外挑戦

2021年にリーベル・プレートへ復帰すると、競争の激しいチームの中で短期間のうちにレギュラーの座をつかみました。

同年のアルゼンチン1部リーグ制覇に貢献し、リーグ王者とカップ王者が対決するトロフェオ・デ・カンペオーネスでも優勝を経験します。

この活躍が欧州クラブの目に留まり、2022年7月14日にポルトガルの名門SLベンフィカへ完全移籍しました。

 

 

契約は2027年までの5年間です。移籍後すぐに新天地へ適応し、8月・10月・11月の3度にわたってプリメイラ・リーガの月間最優秀ミッドフィールダーに選出されました。

ワールドカップによる中断までに公式戦24試合で3ゴール5アシストを記録しています。

代表デビューとFIFAワールドカップ2022制覇

フェルナンデスのアルゼンチン代表デビューは2022年9月24日、ホンジュラスとの親善試合でした。

ワールドカップ開幕のわずか2カ月前という遅い招集でしたが、そこから一気に主力候補へと駆け上がります。

カタール大会では全7試合に出場し、グループステージ第2節のメキシコ戦で代表初ゴールを記録、決勝トーナメント進出をかけたポーランド戦ではフリアン・アルバレスの決勝点をアシストしました。

 

 

フランスとの決勝戦にも出場したフェルナンデスは、アルゼンチンの3大会ぶりの世界一に貢献するとともに、大会最優秀若手選手賞を受賞しています。

チェルシー電撃移籍とロンドンでの日々

2023年1月31日、冬の移籍市場が閉まる直前に、フェルナンデスはベンフィカからチェルシーへ完全移籍しました。

移籍金は当時のイギリスサッカー史上最高額となる1億2100万ユーロで、契約は2031年までの8年半という異例の長期契約でした。

ベンフィカのルイ・コスタ会長がこの移籍に強い怒りを示したほど、電撃的な決着だったといいます。

2月3日のフラムFC戦でチェルシーデビューを果たし、2023-24シーズンには背番号を5番から8番へ変更しました。

しばらくはチーム全体の低迷もあって結果が伴わない時期が続きましたが、2024-25シーズンにエンツォ・マレスカ監督のもとでトップ下に近い役割を任されるようになり、開幕時にはキャプテンマークを巻く場面もありました。

コパ・アメリカ制覇とカンファレンスリーグ、クラブW杯制覇

2024年のコパ・アメリカでは、アルゼンチン代表の連覇に貢献しました。

ただし大会後、チームバス内でフランス代表選手を揶揄する差別的な内容を含む映像を配信したことが問題視され、フランスサッカー連盟などから強い批判を浴びます。

チェルシーの一部同僚も距離を置く事態となりましたが、フェルナンデスはその後チームメイトに直接謝罪し、反差別団体への寄付を行ったことを受けて、クラブとしての懲戒処分は科されませんでした。

クラブでは2024-25シーズンに公式戦46試合で8ゴール14アシストを記録し、UEFAカンファレンスリーグ決勝のレアル・ベティス戦では同点ヘディングを決めて優勝に貢献しています。

 

 

この優勝により、チェルシーはUEFA主催の主要4大会をすべて制した史上初のクラブとなりました。

続く2025年のFIFAクラブワールドカップでも全7試合に出場し、1ゴールと大会最多タイの3アシストを記録、決勝ではパリ・サンジェルマンを3-0で下して世界一に輝きました。決勝では61分に負傷交代しています。

2025-26シーズンとワールドカップ2026

2025-26シーズンのプレミアリーグでは、トップ下起用の増加もあってキャリアハイとなる2桁得点を記録するなど、数字の面でも存在感を示しています。

一方で2026年5月には移籍を望んでいるとも報じられ、レアル・マドリードとの接触を望んでいるとの見方も伝えられています。

代表では連覇を目指すアルゼンチンの主力として北中米ワールドカップ2026に出場しています。

ラウンド16のエジプト戦では、0-2のビハインドを追う展開の中、後半アディショナルタイムにヘディングで決勝点を挙げ、3-2の逆転勝利とベスト8進出に貢献しました。

 

 

プロフィール

 

生年月日2001年1月17日 25歳
身長178cm
体重76kg
国籍アルゼンチン
ポジションMF

 

この記事を書いた人
golazo

国内外のサッカーを長年追い続けるサッカーファン。
Jリーグ、海外リーグ、代表戦から学生サッカーまで幅広く観戦し、 独自の視点で試合や選手の魅力を伝えています。

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