ポルトガルが生んだ「新たな至宝」であり、欧州サッカー界のミッドフィールダーとして最高峰の評価を確立しているのが、ジョアン・ネヴィス選手です。
名門ベンフィカの育成組織で磨かれた類まれな才能は、瞬く間に世界を驚かせ、現在はフランスの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)で中心的な役割を担っています。
本記事では、彼がどのようにしてトッププレイヤーへと登り詰めたのか、その輝かしい歩みとプレイスタイルを紐解きます。
ベンフィカの育成組織からトップチームへの電撃昇格
ジョアン・ネヴィス選手の物語は、ポルトガル南部のタヴィラで始まりました。
地元のクラブで頭角を現した彼は、わずか12歳でベンフィカのアカデミー「セイシャル」に入所します。
そこでは常に世代別の代表に選出され、2021-22シーズンにはUEFAユースリーグ優勝に大きく貢献しました。
彼のキャリアにおける最大の転機は、2022年12月30日のブラガ戦でのトップチームデビューでした。
当時18歳だった彼は、冬の移籍市場でチェルシーへ去ったエンソ・フェルナンデス選手の穴を埋めるという重責を担うことになります。
しかし、彼はそのプレッシャーを微塵も感じさせない冷静なプレーを披露し、瞬く間にスタメンの座を勝ち取りました。
エンソ・フェルナンデスの後継者としての覚醒
2022-23シーズンの後半、ネヴィス選手はベンフィカのリーグ優勝に向けたラストスパートにおいて、不可欠な歯車となりました。
特に宿敵スポルティングCPとのダービーで見せた劇的な同点ゴールは、ファンの心を掴む決定的な瞬間となりました。
翌2023-24シーズン、彼はさらにその価値を高めます。
リーグ戦全試合に出場し、中盤の底からゲームを支配。
小柄ながら屈強な相手を翻弄するボールキープ力と、正確無比なパスで攻撃の起点となりました。
この時期の活躍により、彼は「ポスト・エンソ」という枠を超え、ジョアン・ネヴィスという独自のブランドを確立しました。
欧州中のビッグクラブが彼の獲得を熱望し、その市場価値は急上昇を続けました。
パリ・サンジェルマンへの移籍とフランスでの衝撃
2024年8月、ネヴィス選手は移籍金約6,000万ユーロ(さらにボーナスとレナト・サンチェスのレンタルを含む条件)で、パリ・サンジェルマンへと完全移籍を果たします。
フランスの地でも、彼の適応能力は驚異的でした。
ルイス・エンリケ監督の戦術に即座にフィットした彼は、デビューから数試合で驚異的な数のアシストを記録。
中盤でのボール回収能力に加え、前線への鋭い供給役としてリーグ・アンに衝撃を与えました。
2025-26シーズンを迎えた現在、彼はヴィティーニャ選手らと共に世界屈指の中盤ユニットを形成しており、PSGの悲願であるチャンピオンズリーグ制覇に向けて、欠かせない司令塔として君臨しています。
プレイスタイル:小柄な体躯に宿る闘争心と知性
ネヴィス選手のプレイスタイルは、まさに「モダン・ミッドフィールダー」の理想形です。
身長174cmと体格には恵まれていませんが、重心が低く粘り強い守備が特徴です。
デュエル(対人戦)の勝率は非常に高く、相手の動きを先読みしてボールを奪取するインテリジェンスに長けています。
また、攻撃面では視野が広く、長短のパスを自在に使い分けます。
常にシャツをパンツに入れ、ピッチを縦横無尽に走り回るその姿勢からは、彼の真面目な性格と飽くなき勝利への執着心が伺えます。
スタミナも豊富で、試合終盤までプレーの強度が落ちない点も、現代サッカーにおいて高く評価される要因の一つです。
ポルトガル代表としての歩みと未来への期待
代表キャリアにおいても、ネヴィス選手は順調な歩みを見せています。
2023年10月にA代表デビューを飾ると、ユーロ2024のメンバーにも選出されました。
ブルーノ・フェルナンデス選手やベルナルド・シウバ選手といったスター揃いのポルトガル中盤においても、彼は自身の役割を完璧に遂行しています。
2026年現在、彼はポルトガル代表の世代交代を象徴する存在となり、同年開催のワールドカップ予選においても中心的な役割を担っています。
若くしてこれほどまでの完成度を誇るミッドフィールダーは稀であり、彼が将来的にバロンドール候補に名を連ねるであろうことは、多くの専門家が一致して予想するところです。
まとめ:時代を担う司令塔の現在地
ジョアン・ネヴィス選手のキャリアは、まだ始まったばかりですが、その軌跡はすでに伝説的な輝きを放っています。
ベンフィカでの彗星のごとき登場から、PSGでの支配的な活躍に至るまで、彼は常に「期待を超える」結果を残し続けてきました。
謙虚な姿勢を保ちながら、ピッチ上では誰よりも力強く戦う。
そんな彼の背中を見て、次世代の選手たちも育っていくことでしょう。
21歳にして欧州トップレベルの地位を確立したネヴィス選手が、これからどのような歴史を築いていくのか。
そのキャリアの全盛期は、まさに今、幕を開けたばかりです。
















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