ウィリアム・サリバ:フランス

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現代のフットボール界において、世界最高のセンターバックの一人と目され、名門アーセナルとフランス代表の守備陣に君臨しているのがウィリアム・サリバ選手です。

20代前半という若さでありながら、ピッチ上で見せるその立ち振る舞いはベテランのような冷静さに満ちており、強靭なフィジカルと高い戦術理解度を兼ね備えています。

本記事では、フランスの育成組織から始まり、数々のローン移籍を経てアーセナルの「不動の盾」へと進化した彼の輝かしいキャリアを詳しく辿ります。

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サンテティエンヌでの躍進とアーセナルへの移籍

ウィリアム・サリバ選手は、フランスのボンディ(キリアン・エムバペ選手と同じ出身地)で育ちました。

地元のASボンディでキャリアをスタートさせた後、名門サンテティエンヌの下部組織に入団。

そこで類まれな才能を示した彼は、わずか17歳でプロデビューを果たしました。

2018-19シーズンにリーグ・アンで鮮烈な印象を残すと、そのポテンシャルの高さに目をつけたのがイングランドのアーセナルでした。

 

 

2019年、アーセナルは約2,700万ポンドという巨額の移籍金で彼を獲得。

しかし、即戦力としてロンドンに渡るのではなく、成長を促すためにさらに1年間サンテティエンヌへ貸し出される形となりました。

この決断が、後の彼のプレースタイルに大きな影響を与えることになります。

忍耐と成長のローン期間:ニースからマルセイユへ

アーセナルへの加入後、サリバ選手はすぐにトップチームでの出番を掴めたわけではありませんでした。

ミケル・アルテタ監督は、プレミアリーグの激しい環境で戦うにはまだ実戦経験が必要だと判断し、彼を再びフランスへローン移籍させる決断を下しました。

2021年1月にOGCニースへ移籍すると、半年間で守備の柱として活躍。

そして翌2021-22シーズン、オリンピック・マルセイユへのローン移籍が彼の運命を大きく変えました。

 

 

マルセイユでは公式戦52試合に出場し、チームのチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献。

このシーズンのリーグ・アン最優秀若手選手賞を受賞し、フランスA代表にも初招集されるなど、欧州全土にその名を轟かせました。

アーセナルファンからは早期復帰を望む声が上がりましたが、この「修行」の期間こそが、彼を怪物へと進化させたのです。

エミレーツへの帰還:プレミアリーグを席巻する「壁」

2022-23シーズン、満を持してアーセナルのスカッドに合流したサリバ選手は、開幕戦のクリスタル・パレス戦でいきなりマン・オブ・ザ・マッチ級の活躍を披露しました。

それまで脆さが指摘されていたアーセナルの守備陣は、彼の加入によって劇的な変化を遂げます。

ガブリエウ・マガリャンイス選手とのセンターバックコンビは、リーグ屈指の堅牢さを誇るようになりました。

 

 

サリバ選手の最大の特徴は、相手FWに抜かれそうになっても慌てない圧倒的なスピードと、クリーンなタックル技術です。

また、足元の技術も非常に高く、最後方からのビルドアップで攻撃の起点となる役割も完璧にこなしました。

2023-24シーズンにはプレミアリーグ全38試合にフルタイム出場するという金字塔を打ち立て、チームのタイトル争いを最後方から支え続けました。

フランス代表と世界最高の称号への道

クラブでの成功と並行して、フランス代表「レ・ブルー」でもサリバ選手の存在感は増していきました。

2022年のカタールワールドカップでは控えに甘んじましたが、その後はディディエ・デシャン監督の信頼を完全に勝ち取ります。

2024年に開催されたユーロ(欧州選手権)では、全試合に先発出場し、大会ベストイレブン級のパフォーマンスを見せました。

現在、彼はナショナルチームにおいても守備のリーダーとしての地位を固めており、来るワールドカップ北米大会に向けて、世界中のアタッカーが最も対戦を嫌がるディフェンダーとして君臨しています。

冷静沈着なカバーリングと、空中戦での圧倒的な強さは、かつてのレジェンドであるリリアン・テュラム氏やリオ・ファーディナンド氏とも比較される域に達しています。

プレイスタイル:優雅さと強さの融合

サリバ選手のプレーを語る上で欠かせないのが、その「優雅さ」です。

激しいコンタクトプレーが繰り返されるプレミアリーグにおいて、彼は滅多に警告を受けることがありません。

これは、優れた危機察知能力によって、ファウルをせずともボールを回収できる位置取りを常に選んでいるためです。

 

 

また、どんなに激しいプレスを受けても動じないメンタリティは、チーム全体に安心感を与えます。

守備範囲が非常に広く、背後のスペースをケアする能力は世界でも指折りです。

彼がピッチに立っているだけで、アーセナルのディフェンスラインは数メートル高く設定することが可能になり、それがチーム全体の攻撃的な姿勢を支える基盤となっています。

まとめ:進化を続ける「ボンディの壁」

ウィリアム・サリバ選手のこれまでのキャリアは、才能に対する「忍耐」と、それを証明するための「挑戦」の連続でした。

フランスでの経験を糧に、イングランドの地で完成されたセンターバックへと成長した彼の物語は、まだ20代中盤という年齢を考えれば、ようやく黄金期の入り口に立ったばかりと言えるでしょう。

今後も

アーセナルの象徴として、そしてフランス代表の柱として、彼はこれからも数多くのタイトル獲得に貢献し続けるはずです。

サッカーの歴史に名を刻む偉大なディフェンダーへの道を歩むサリバ選手の進化から、今後も目が離せません。

この記事を書いた人
golazo

国内外のサッカーを長年追い続けるサッカーファン。
Jリーグ、海外リーグ、代表戦から学生サッカーまで幅広く観戦し、 独自の視点で試合や選手の魅力を伝えています。

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