谷 晃生:FC町田ゼルビア

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FC町田ゼルビアの背番号1、谷晃生選手。

2024年シーズンはほぼ全試合に出場し、チームのJ1リーグ3位入りとクラブ初のACLE出場に貢献しました。

ガンバ大阪の下部組織から、湘南ベルマーレへの期限付き移籍、東京五輪の守護神、ベルギーへの挑戦、そして町田での再起。

いくつもの転機を経て手にした正守護神の座は、単なる能力の話ではなく、選択と決断の連続で積み上げたものです。

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原点と学生時代

大阪府堺市南区出身。

母は新日鐵堺に所属した元バレーボール選手というスポーツ一家の環境で育ちました。

兄の影響で幼稚園年長からサッカーを始め、地元の「TSK泉北サッカークラブ」に入団。

当初はフォワードとGKの両方でプレーし、小学3年生の頃に兄が所属するチームで人数が足りず、背が高いという理由でGKとして「飛び級」参加したことが、現在のポジションにつながっています。

中学校ではガンバ大阪ジュニアユースに入団し、高校進学と同時にガンバ大阪ユースへ昇格。

2016年4月、高校1年生でトップチームに2種登録されました。

世代別代表での活躍も目を引きます。

U-17日本代表で2017 FIFA U-17ワールドカップに出場した際、後にマンチェスター・シティで活躍するフィル・フォーデンを擁して「U17W杯史上最強」と言われたイングランドを大会で唯一完封するという偉業を成し遂げています。

2018年のU-19ブラジル遠征ではロドリゴ擁するU19ブラジル代表を完封。

全年代を通じてブラジル代表を完封した日本人GKは、マイアミの奇跡での川口能活と谷だけです。

 

 

プロ入り後の歩みと転機

2017年3月12日、ガンバ大阪U-23としてJ3第1節・ガイナーレ鳥取戦でJリーグ初出場。

16歳3カ月18日での出場はJ3では久保建英に次ぐ歴代2位、Jリーグ全体でも歴代5位という年少記録でした。

2018年にガンバ大阪とプロ契約を結ぶも、正GKは東口順昭という壁がありました。

 

 

出場機会を求め、2020年から湘南ベルマーレへ期限付き移籍。この移籍が転機になります。

 

 

湘南での経験を経て選ばれた舞台が、2021年の東京オリンピックです。

正GKとして全6試合にフル出場。準々決勝のニュージーランド戦ではPK戦で相手の2本目を完全に読み切り両手でストップしてチームの準決勝進出に貢献しました。

 

 

準決勝のスペイン戦でも攻め込まれながら数々の好セーブを披露しています。

谷本人がサッカー人生で一番悔しかった試合として、このオリンピックのスペイン戦を挙げています。

東京五輪の活躍でA代表にも招集される実績を残しましたが、その後は不安定な時期が続きます。

2023年シーズン、ガンバ大阪に復帰して開幕戦に先発しながらも、東口にポジションを譲る展開になりました。

そこで下した判断が、欧州挑戦です。「チャレンジする」と決意を固めた理由について、「周りには『まだ22歳だから』と言われるが、僕にとっては『もう22歳』で『あと3年しかない』。少しでも早くチャレンジしなければいけないという思いが強かった」と語っています。

 

 

2023年8月にベルギー2部のFCVデンデルEHへ移籍しましたが、思うような結果を残せなかったと本人も振り返っています。

そんな時に鳴った一本の電話が、次の転機になります。町田の黒田剛監督からの直接連絡でした。

「すごく真摯に話してくださって。内容は『来てほしい』というシンプルなものでしたが、その誠実さが強く印象に残っています」と谷は振り返っています。

2024年1月にFC町田ゼルビアへ期限付き移籍。出場停止による欠場1試合を除いて36試合にフル出場し、正GKとして活躍しチームのACLE出場に大きく貢献しました。

その活躍が認められ、日本代表にも1年ぶりに招集されています。

プレースタイルの特徴と主な実績

谷の持ち味はシュートストップの確実性と、現代GKに求められるビルドアップ能力の高さにあります。

2024シーズンのクロス対応のキャッチ率はデータ上でも最高値を記録しています。

2025シーズンのロングパス供給数もリーグ6位という数字で、攻撃の起点として機能しています。

 

 

東京オリンピックでは全試合フル出場を果たし、準々決勝のPK戦で勝利に貢献。

2022年のEAFF E-1サッカー選手権では韓国との優勝決定戦に出場し、無失点で日本の優勝に貢献しました。

主な実績として、東京五輪U-24日本代表正GK(全6試合出場)、EAFF E-1サッカー選手権2022優勝。

Jリーグでは2023年5月にJ1通算100試合出場を達成しています。

 

 

まとめ

ガンバのアカデミーから、湘南、東京五輪、ガンバ復帰、ベルギー、そして町田。

誰もが認める才能を持ちながら、定位置を安定させることへの苦労が続いたキャリアです。

それでも「賛否両論あると思いますが、自分の決断を信じて頑張りたい」と言い切る姿勢が、谷晃生というGKの核にあります。

2025年からは町田への完全移籍が決定。転戦の末につかんだポジションを守りながら、2026年W杯という大舞台への道を歩んでいます。

自らの決断で局面を切り開いてきた守護神が、これからどんなセーブで観客を沸かせるか。

そこを見届けることが、サッカーファンにとっての楽しみになっています。

この記事を書いた人
golazo

国内外のサッカーを長年追い続けるサッカーファン。
Jリーグ、海外リーグ、代表戦から学生サッカーまで幅広く観戦し、 独自の視点で試合や選手の魅力を伝えています。

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