FIFAワールドカップ2026の3位決定戦が7月19日、マイアミで行われ、イングランドがフランスを6-4で下しました。
合計10得点は3位決定戦の歴代最多で、これまでの記録は1958年スウェーデン大会でフランスが西ドイツを下した6-3の9得点でした。
フランスにとっては、2018年大会を制したディディエ・デシャン監督の代表最後の指揮となる一戦でもありました。
イングランドが3位決定戦で勝利するのは今回が初めてです。
1990年大会は開催国イタリアに1-2、2018年ロシア大会はベルギーに0-2で敗れており、悲願の銅メダル獲得となりました。
一方のフランスは、3位決定戦の通算成績を2勝2敗としています。
W杯における3位決定戦は、これまで一度もPK戦にもつれ込んだことがなく、延長戦に入ったのも1986年大会の一度きりという、比較的点の入りやすい試合として知られてきました。
今回の10得点は、その傾向を象徴する結果になったといえます。
この打ち合いを受けて、SNS上では「3位決定戦は不要ではないか」という声が改めて広がっています。
消化試合になりがちで選手の負担も大きいという指摘は以前からありましたが、今回のように両チームが守備を度外視した攻め合いを見せると、逆に「見応えがあるからこそ残すべき」という意見も出てきます。
廃止か存続かという議論に、今大会の結果一つで決着がつくわけではなさそうです。
もう一つ話題になっているのが、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が示した次回2030年大会からの64チーム拡大構想です。
会長は今大会について「48チーム制は100%の成功」と述べ、大会後に関連委員会で検討を進める考えを明らかにしました。
背景には、ウルグアイサッカー協会からの提案や、南米サッカー連盟のアレハンドロ・ドミンゲス会長による支持があります。
一方でUEFAのアレクサンダー・チェフリン会長はこの構想を「悪手」と評しており、加盟協会の3割近くが出場する規模になることへの懸念も出ています。FIFA内部でも慎重論があるとの報道が過去にあり、今後の議論の行方は流動的です。
チケット価格の高騰も、今大会を通じて繰り返し取り沙汰されてきた問題です。
決勝戦のプレミアムカテゴリーは8000ポンドを超える水準まで上昇したと報じられており、2022年カタール大会の決勝最高価格が1600ドルだったことと比べると、上昇幅の大きさが際立ちます。
FIFAは公式リセール制度を導入し、価格を市場原理に委ねる方針を取っていますが、欧州サポーター団体からは「搾取的」との批判も出ています。
インファンティーノ会長は、2週間で1億5000万件の購入希望があったことを引き合いに、この方式の正当性を主張してきました。
FIFAは2023年から26年の4年間で130億ドルの収入を得ており、その使途についても専門家から検証を求める声が上がっています。
3位決定戦の存廃論、出場国拡大、チケット価格。この三つに共通するのは、W杯が肥大化を続ける中で、大会そのものの意義や運営方針をどう考えるかという問いです。
イングランドとフランスが見せた10得点の打ち合いは、それ単体では単なる好ゲームですが、こうした議論の文脈の中で語られている点も含めて、今大会らしい話題になりました。




















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